お仏壇に対する勘違い
自分はお仏壇屋です。これまでたくさんのお客様からご縁をいただきお仏壇を販売してまいりました。それはとてもありがたいことです。でも、ほとんどのお客様がお仏壇に対する勘違いをされてみえます。自分はこれまでご縁をいただいたお客様ひとりひとりにそのことをご説明させていただき、とても喜ばれ、納得していただくことができました。今日はそのことについて書いてみたいと思います。
お仏壇は「亡くなった方をおまつりするもの」であるということ。これがお仏壇に対する勘違いです。ひとことで説明してしまえばお仏壇は「ご本尊さまをおまつりするところ」です。これまで自分は「仏教の豆知識 仏像編」でご仏像についてお話しをしてきました。それはご仏像の種類を理解していただき、今日ここでお話しすることをよりわかりやすくするために先にご仏像についてご説明をいたしました。
仏教の中には様々な宗派があります。浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、浄土宗、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗などがそれにあたります。その宗派によっておまつりするご本尊さまが違います。浄土真宗本願寺派や真宗大谷派、浄土宗などは阿弥陀さま。曹洞宗、臨済宗などはお釈迦さまになります。その宗派にそったご本尊さまをおまつりするものがお仏壇なのです。それでは亡くなった方は?ご先祖様は?と、思われる方もみえると思います。
宗派によって「成仏説」や「往生説」などの考え方の違いからお位牌をおまつりしたりしなかったり、ひとくちでは説明できず誤解を招く場合もありますが、お仏壇は本尊さまをおまつりし「ご先祖さまをどうぞよろしくお願いします」と手を合わせるところとご理解いただければよろしいかと思います。間接的にご先祖さまをおまつりしているわけですので、お仏壇が「亡くなった方をおまつりするもの」という考え方は決して間違いではありませんが、お仏壇とはそういうものなのです。
長くなってしまいましたので、続きはまた明日書きます。 (^。^)/
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