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2008年11月15日

不生不滅

「般若心経」の解説シリーズ。前回の記事で「続きが楽しみです!」とのコメントをたくさんいただきました!なので、調子に乗ってさっそく続きを書いちゃいました!(笑)

さてさて、前出の「是諸法空相」では「世の中はすべて『空』である」と説明をいたしました。それをここから「六不(ろっぷ)」のたとえでさらに詳しく説いてまいります。

COO


仏説摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界 無無明亦無無明尽乃至 無老死亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪日 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経



「不生不滅」

「不生」・・・生ずることもなく。
「不減」・・・滅することもない。


「生じることもなく、なくなることもない」。ん???どういう意味なのでしょう?それは「有」でも「無」でもなく、真実は「空」の意。

「不生不滅」からはじまり「不増不減」までの12文字を「六不」と呼びます。この3対の言葉はそれぞれ相対する言葉。今日はまずはじめの「不生不滅」をご説明いたします。

不生不滅


皆さんは普段、何を思い人生を歩まれていますか?なんのために働いているのでしょう?お金を稼ぐため?働き、そしてお金を稼ぐ。給料日には給料が入ります。そこにはお金が有る、「有」の考え方が生じます。そして次の給料日に向かって徐々にお金は減り、そしてなくなります。それが「無」です。「有」があるから「無」があります。

不生不滅


人は皆、生まれ、そして死にます。これは「有」、そして「無」なのでしょうか?人は死んだらどうなるのでしょう?じゃあ生まれる前は?それは「無」ではありません。それらはひとつの変化の過程、そして通過点でしかないんです。

COOビックリマーク


「空」の考え方とは。。。真実はすべて「有」でも「無」でもない。「有」や「無」は人間の「欲」が作り出すものである。そんなことを伝えようとしているのではないのでしょうか。

人間の「欲」は決して悪いことではないと思います。「欲」はモチベーションを高めるためにも必要不可欠なもの。ただ、その度合いが大切ですね。「過ぎた欲」ではなく「適度な欲」を持つ。「過ぎた欲」は人の心を逆に貧しくさせてしまうのではないでしょうか。


死をも超越する世界観を示す「般若心経」。まだまだ奥が深そうです。


「般若心経」の解説シリーズを最初からご覧になられたい場合はこちらからご覧いただけます。


このブログにご訪問くださいますご住職さま、そして識者の皆さまへ。この「般若心経」解説シリーズはCOOが噛み砕いた解釈をし、できるだけ皆さまに伝わるような文章で書き綴っております。よって、本来の意味合いと若干のズレがある場合もございます。その点、ご理解いただければ幸いに存じます。



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Posted by 永田や COO at 09:18│Comments(7)お経編
この記事へのコメント
般若心経も、奥のほうへ入ってまいりましたね。
まさに生きるためのエッセンスの部分ですね!
人間の果てしなき欲・・・
そこから生ずる「煩悩」を滅却できれば素晴らしいんでしょうね~
有から無・・・なんだかそれはリサイクルの心のような気がします。
人の生死も命のリサイクルなんでしょうか・・・なんだかゴミみたいですが。。。笑
適度な”「欲」健全な”「欲」。
これが大事なんでしょうね!何でも「中道」で、ほどほど・・・ですね!
明日は無理せず、検討しま~す♪
Posted by シンシアK at 2008年11月15日 11:11
人間の欲とは・・・・
この欲が理性により適度に抑えられると
世の中平和なのでしょうねえ・・・
人間とはいつまでたっても欲に翻弄
されるのでしょうか?!
Posted by きたのその家 at 2008年11月15日 13:39
こんばんは!
般若心経は 書道を習っているので 前に写経したことがありますが 字を書くことに一生懸命で あまり意味まで考えたことはありませんでした。
「空」の考え方とは。。。真実はすべて「有」でも「無」でもない」
すごく、哲学的ですね。
この短い文の中には 多くの学びがつまっているのですね。
Posted by ミーロ at 2008年11月15日 17:16
こんばんは

欲は限りないですから~
一つ満たせば、またその上を望みます。
ほどほどが難しいですね…
Posted by きっちゃん at 2008年11月15日 20:21
人間から『欲』を取ったら、
何になるんでしょうね?
やっぱり『仏様』なんでしょうか?
Posted by 瑞穂 at 2008年11月16日 00:23
仏教の教えでは、何でも適当に行う事を勧めているようです
ただ、ここの意味での適当とはちゃらんぽらんな意味ではなく、適度と言う意味ですね
そう言う面では欲も適当に持つ事はある意味必要なのかも知れません
ただ欲を超え、適切な修行をすることで解脱できるそうなのですが、本を読んでいる限り、私には無理そうです(汗
Posted by M/F ART at 2008年11月16日 00:49
シンシアKさま

生きるためのエッセンス!なかなか素敵な言葉ですね。使っちゃいます!(笑) 人間らしく生きるためには「欲」は必要不可欠です。でもその「欲」に振り回されないようにしなければならないと思っています。


きたのその家さま

「欲」がなければ発展や成長はありえません。でも度が過ぎるのはよくないんでしょうね。純粋な「欲」なら大歓迎です!


ミーロさま

この短い文の中には本当に多くの学びと気付きが詰まっています。しかしどう気付くのかは人それぞれ。またそれをどう活かすのかも人それぞれ。その部分が重要だと思います。


きっちゃんさま

確かにそうですね。ひとつが満たされるとまたその次。その繰り返しです。ほどほどが難しい。本当ですね!


瑞穂さん

人間から「欲」を取ってしまったら、どうなるのでしょう。「欲」があるから人間でいられるとも言えるのでは。COOは「欲」があることが悪いことだとは思っていません。ただ「欲」によって自分を見失うことなく、人生を歩めたらいいなぁ、と考えています。


M/F ARTさま

人間である以上、それは誰にでも無理なことだと思います。いくら精進しても「欲」から離れることはできません。それが人間のいいところでもあるわけで。。。大切なのは「欲」に振り回されないことです。
Posted by 永田や COO at 2008年11月16日 08:51
 
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