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2008年01月23日

戒名は何故付けるのか

ひとが亡くなると戒名を付けます。では何故、戒名を付けるのでしょう?

戒名は元来仏教者として守るべき生活やこころの規範を受けた者に対して授けれる名前のことです。現在は亡くなってから戒名を授けられるというのが一般的ではありますが、本来は生きている間に戒を受け、仏教者としての生活を送ることが理想であります。これを生前戒名と言います。生前に戒を受けて戒名を授かるのが理想ではありますが、大半は亡くなってから受けます。

仏教式の葬儀では当然のことながら仏教僧侶が式を取り仕切ります。葬儀では引導が死者に対して渡されます。「引導を渡す」と言えば「縁切り」の代名詞のような言葉になっていますが、俗世間から浄土へと引き導くことが引導の本来の意味で、僧侶は亡くなったひとを葬儀を通じて仏の世界、すなわち彼岸へと送り出します。

仏の世界に往くのに俗名のままでは行けない、というのが現在の葬儀であり、死者に戒を授け、戒名を付けることで浄土へと送り出すことになっています。

そのように考えると戒名は俗世から離れ浄土へと生まれ変わった方に付ける新たな名前という見方もできます。俗名のままでもよい、という方もいらっしゃいますが、亡くなった方があの世で新しい名前を持つということは、俗世と浄土(此岸と彼岸とも言います)を区切るという、おまじないのようなちからを戒名は持つと言えます。俗名のままでは、いつまでたっても成仏したという気持ちがしない、ということなのです。

戒名は何故付けるのか


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Posted by 永田や COO at 09:14│Comments(7)仏事豆知識
この記事へのコメント
以前、お坊さんに母の戒名をお願いした時、
金額の大きさによって位の大きさも変わると聞いて
なんて現世利益な事をと思い
今の仏教を嘆いた時期もありました。(笑)
なぜ戒名は自分で作ってはいけないのでしょうか?

                          シモムラ
Posted by シモテックシモテック at 2008年01月23日 09:40
子供の頃、戒名が難しい字が使われていて中々読めなかった
事を覚えています。
39年間生きてきて、やっと戒名の意味が分かりました。
折角戒名を戴くのであれば、生有るうちに戴いて、仏の世界に行く時に自分の戒名を記憶しておきたいのですね。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年01月23日 09:51
シモムラ社長と同じお話は以前自分の祖母亡くなったときに

聞きました。

複雑な思いではないですが心の価値とは何か?と

素朴に思ったことはありますね。
Posted by しましま at 2008年01月23日 09:51
皆さんに同感です。

戒名の金額=仏様への気持ち

という
客観的なとらえ方は
されても仕方がないのでは。

昨日教えていただいた
仏壇に対する価値観の話とは
対照的な戒名と金額の位置づけ。

複雑な思いですね。
Posted by おにくや at 2008年01月23日 10:54
両親の戒名の金額を聞いてビックリしました(゜o゜)

払ったのは祖母ですが、自分だったら払えません。
(20代の若者にそんな金額は払えませんでしたので...)

でも祖母は普段からいろいろ支援しているのに戒名でさらにあれこれ
金額を要求されて死んでからもお金ってかかるのね...と
そばで見ていて痛感しました。

でも私は戒名をあえてつけずに成仏して欲しくないナァ~
なんて読んでいて思ったりするのはやはり不謹慎ですかね。
大切な人はずっとずっとそばにいて欲しい気持ちもあります。
Posted by yuan at 2008年01月23日 11:24
なるほど、戒名の意味を初めて知りました。

最近は神道のことを勉強しているので、その内に仏教を勉強しないといけないようですね。(汗
Posted by Water-Hammer at 2008年01月23日 11:31
シモムラさま

戒名はご寺院さまに付けていただくのが一般的な考え方です。ご自分で作りたいとおっしゃる方はみえますが、故人の好きだった文字を使用していただきたい、というような希望を伝える程度にとどめた方がよろしいかと思います。ちなみに真宗大谷派では戒名と言わず法名と言います。


ベンマネさま

そうですね!できれば生前戒名を授かることが一番だと自分も思います。


しましまさま

戒名を授かるときの費用については、実際コメントしづらいのですが、戒名は永代授かるもの。生前、亡くなられた方に対してあまりにも質素なものでは故人が浮かばれないと考えます。その方の生前の功績に対して、それなりのものを授けていただくことが故人に対しての思いやりなのではないでしょうか。


おにくやさま

現在におけるご寺院さまと檀家さまとの関係を考えると、戒名を授かる費用に疑問を持たれる方が多いかもしれません。しかし、本来のあるべき姿は、もっともっと親密な関係であるべきで、故人を一番よく知るご寺院さまより授かる戒名はそれ相当の価値があると自分は思っております。


yuanさま

yuanさまが感じられたことは現在の宗教離れを考えると一番多い思いではないでしょうか。ご寺院さまの存在意義が薄れている昨今、宗教用具の販売をしている自分としては、努力不足であると痛感しております。


Water-Hammerさま

仏教のことやお仏壇のことは自然と学ぶべきときがこれば身に付くものです。なにもあせる必要はないと思いますよ。
Posted by 永田や COO永田や COO at 2008年01月24日 12:22
 
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