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2008年01月27日
お位牌のこと
お位牌の形は中国儒教で祖先祭祀の時に使用される位版(いはん)・神主(しんしゅ)などに起源があるとされており、この儒教儀礼の影響を受けた禅宗が鎌倉時代の日本に伝わり、それと共にお位牌として日本でも使用されるようになりました。ただし、お位牌は祖先の霊が宿るものとされていることから、神道における依代(よりしろ)の考えが強くお位牌の機能に影響をもたらしています。
お位牌は仏壇祭祀において重要な役割を果たしており、お仏壇そのものの起源のひとつは位牌棚にあり、お仏壇とお位牌は表裏の関係にあります。また、お位牌は日本仏教の中で、死後はどこに行くのかという回答を与えてくれるものであり、先祖の霊がそこに宿る依代(よりしろ)となります。
お位牌そのものは中国儒教文化圏の中で生まれたもので、それが中国化する仏教の中で取り入れられ、日本の霊魂観や依代の思想と習合して日本に根付きました。お位牌の誕生に関しては、儒教・仏教・日本の伝統霊魂観それぞれの面から説明が可能ではありますが、江戸時代以降の普及の広さを見れば、お位牌がいかに日本の宗教観と社会にマッチしたものであり続けたかということがわかります。ちなみに、先祖の霊魂を供養するためのお位牌は、先祖観をもたないインド仏教では使用されません。国々によって祭祀の仕方も違えば、考え方も違うということですね。
お位牌は仏壇祭祀において重要な役割を果たしており、お仏壇そのものの起源のひとつは位牌棚にあり、お仏壇とお位牌は表裏の関係にあります。また、お位牌は日本仏教の中で、死後はどこに行くのかという回答を与えてくれるものであり、先祖の霊がそこに宿る依代(よりしろ)となります。
お位牌そのものは中国儒教文化圏の中で生まれたもので、それが中国化する仏教の中で取り入れられ、日本の霊魂観や依代の思想と習合して日本に根付きました。お位牌の誕生に関しては、儒教・仏教・日本の伝統霊魂観それぞれの面から説明が可能ではありますが、江戸時代以降の普及の広さを見れば、お位牌がいかに日本の宗教観と社会にマッチしたものであり続けたかということがわかります。ちなみに、先祖の霊魂を供養するためのお位牌は、先祖観をもたないインド仏教では使用されません。国々によって祭祀の仕方も違えば、考え方も違うということですね。
Posted by 永田や COO at 09:33│Comments(2)
│仏事豆知識
この記事へのコメント
仏教も発祥の地からの、伝来の仕方によって、変わってくるんですね。
インド仏教にお位牌が無いのは知りませんでした。
インド仏教にお位牌が無いのは知りませんでした。
Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 2008年01月27日 10:33
ベンマネさま
自分も文献を読んで初めて知ることもまだまだたくさんあります。もっともっと勉強しなくては!と、このブログを書きながらいつもそう感じています。
自分も文献を読んで初めて知ることもまだまだたくさんあります。もっともっと勉強しなくては!と、このブログを書きながらいつもそう感じています。
Posted by 永田や COO at 2008年01月28日 08:47