仏教豆知識 仏像編4

永田や COO

2008年01月11日 11:11

阿弥陀如来【あみだにょらい】

西方極楽浄土の教主として今も説法を続ける仏です。無量寿・無量光とも呼ばれています。無量寿とは無限の寿命を持つもの、無量光とは無限の光明を持つ者という意味です。

経典では「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」で阿弥陀如来のことが説かれています。
「阿弥陀経」では極楽浄土の様子や極楽浄土への往生のことどが説かれています。
「無量寿経」ではひとりの国王が退位出家し法蔵菩薩となり、四十八願の誓約を立て、はるかのちに阿弥陀如来となったことが書かれる。
「観無量寿経」では極楽世界を観る方法が説かれています。

阿弥陀如来像は彫刻絵像などで表現されてきましたが、阿弥陀如来の人気が高まるのは平安時代から。藤原道長が建立した京都・平等院は定朝が彫りあげた寄木造りの阿弥陀如来座像で知られ、奈良の浄瑠璃寺は九体の阿弥陀如来座像で知られ、九体寺(くたいじ)とも呼ばれています。

在家用仏壇の本尊としては立弥陀と座弥陀があります。立弥陀のうち舟型光背を持つものは、浄土宗の本尊になります。




(本文・イラスト 宗教工芸新聞12月号より転載)


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