愚痴

永田や COO

2008年04月01日 11:56

仏教豆知識14 -仏教から出た日常語-

日常で使用している言葉の中には仏教から出たものが多くありますが
案外知られていないようです。その中からごく身近なものをシリーズで
紹介していきたいと思います。


愚痴(ぐち)

「俺の部下は働きが悪い!」とか、「俺の上司は理解がない!」など、口に出してもしかたのないことなのについついこぼしてしまう愚痴。しかし仏教でいう「愚痴」は、「仏の智慧に暗い」という根本的無知のことを言います。

「愚痴」は108種の煩悩のなかでもとくに強力なものとされている三毒のひとつに位置づけられています。三毒とは「貪欲(とんよく)」(むさぼり欲しがるこころ)、「瞋恚(しんに)」(いかり腹立つこころ)、そして「愚痴」(真理に対する無知のこころ)です。

「愚痴」は目先のものにとらわれ、そのものの本質を理解する能力のない愚かなこころを指しています。ですから「愚痴」をこぼしすぎて自分のそんなこころの一面を他人にさらけださないように!

釈迦は「人間が苦悩する原因は、こころをおおう煩悩にある」と説いています。自分もいつまでたっても色んな煩悩を消し去ることができません。まあ、人間ですから当たり前なのですが。だからこそ毎日が勉強です!








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