一期一会
仏教豆知識20 -仏教から出た日常語-
日常で使用している言葉の中には仏教から出たものが多くありますが
案外知られていないようです。その中からごく身近なものをシリーズで
紹介していきたいと思います。
一期一会(いちごいちえ)
誰でも知っているこの「一期一会」という言葉は江戸時代、井伊直弼が「お互いにもう会うことはないとしても、茶席では主人と客人はお互いに誠意をもって接するべき」と説いたことから広まりました。
「一期」とはひとの一生、「一会」とは唯一ただ一度の出会いのこと。「一期一会」とはひととの一度きりの出会いも大切にしようという意味です。
たびたび顔を合わせる相手であっても、今日の打ち合わせ、今日のデート、今日の出会いは二度と同じ時間を持つことはできない、人生でたった一度きりの大切で貴重な時間なのです。
ひとは一生涯のうちにいったい何人のひとと出会うことができるのでしょう。そのかけがえのない出会いを大切に、二度と来ない人生のひとときを共に過ごしながら「素敵な出会いだった」「とても楽しい時間だった」と思えることができたら、こんなに素晴らしいことはないと思いませんか。
自分はこのブログを通じて出会うことのできた皆さんとも、そんな有意義なひとときを過ごすことができたらこの上なく嬉しく思います。
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