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2008年06月02日
健全な組織を目指して
先日、ある業者さまに勁草塾(けいそうじゅく)主宰であられる阪上浩先生が書かれた組織の自己診断についての資料をいただきました。自分は経営者ですので、このような資料にはとても興味を示してしまいます。
「健全な組織」か「病める組織」かを判断する指標は次の通りだそうです。

ここでいう「健全」とは組織の体質のことを指しており、財務分析でいわれる「健全性」とは別物になります。つまり、企業の体質、考え方が「健全」であるか、それとも「病んでいる」のか。上記の項目の中でひとつでも「病める組織」側の傾向があるようですと、「病める組織」の仲間入りをしている可能性があるとのこと。
「企業体質」は良い方向にはそう簡単に改善することができません。しかし、悪い方向に向けてはいとも簡単に体質劣化してしまいます。そもそも「体質」は経営者の考え方によるところのものが大きいのです。経営者(自分)の考え方、姿勢を常に正すよう意識し、会社をより良くしていくことができればとても嬉しく思います。と同時に、それが自分の使命であると、この資料を読んで痛感いたしました。
【可謬主義】(カール・ポパー/イギリスの哲学者)
完全無欠な人間はいない。ひとは誰でも間違いを起しうる存在である。だからそのことを前提とした発想(自分の考え方は間違っているかもしれないという発想)をしよう。自分は間違っていないと思った途端に自己変革への動機はどこかに消えて無くなってしまいます。
「自分が間違っているかもしれない。でもあなたが間違っているかもしれない。このように批判的に検討しあえば、より良い真理に到達できる。」と、イギリスの哲学者、カール・ポパーは可謬主義を説いています。経営者はとかくイエスマンばかりで身をかためたがります。でもそれでは企業の成長はありえません。意見を述べてくれる、批判してくれるブレーンをどれだけ持つことができているか。これができる経営者の資質のひとつではないかと自分は思います。

「健全な組織」か「病める組織」かを判断する指標は次の通りだそうです。

健全な組織 病める組織
社会益公共益優先 ⇔ 自組織の利益優先
顧客本位発想 ⇔ 自組織本位発想
全体最適にこだわる ⇔ 部分最適で良しとする
評価は他人に委ねる ⇔ 自画自賛、自己満足
自信と謙虚さを同居 ⇔ 過信、慢心、傲慢 0
自由闊達 ⇔ 権威主義
対話による切磋琢磨 ⇔ 定番教育のみ 0
トップダウンとボトムアップの融合 ⇔ 極端なトップダウン 0
プロセス重視 ⇔ 結果オーライ
規律ある思考・行動 ⇔ 無気力、場当たり的言動
社会益公共益優先 ⇔ 自組織の利益優先
顧客本位発想 ⇔ 自組織本位発想
全体最適にこだわる ⇔ 部分最適で良しとする
評価は他人に委ねる ⇔ 自画自賛、自己満足
自信と謙虚さを同居 ⇔ 過信、慢心、傲慢 0
自由闊達 ⇔ 権威主義
対話による切磋琢磨 ⇔ 定番教育のみ 0
トップダウンとボトムアップの融合 ⇔ 極端なトップダウン 0
プロセス重視 ⇔ 結果オーライ
規律ある思考・行動 ⇔ 無気力、場当たり的言動
ここでいう「健全」とは組織の体質のことを指しており、財務分析でいわれる「健全性」とは別物になります。つまり、企業の体質、考え方が「健全」であるか、それとも「病んでいる」のか。上記の項目の中でひとつでも「病める組織」側の傾向があるようですと、「病める組織」の仲間入りをしている可能性があるとのこと。
「企業体質」は良い方向にはそう簡単に改善することができません。しかし、悪い方向に向けてはいとも簡単に体質劣化してしまいます。そもそも「体質」は経営者の考え方によるところのものが大きいのです。経営者(自分)の考え方、姿勢を常に正すよう意識し、会社をより良くしていくことができればとても嬉しく思います。と同時に、それが自分の使命であると、この資料を読んで痛感いたしました。
【可謬主義】(カール・ポパー/イギリスの哲学者)
完全無欠な人間はいない。ひとは誰でも間違いを起しうる存在である。だからそのことを前提とした発想(自分の考え方は間違っているかもしれないという発想)をしよう。自分は間違っていないと思った途端に自己変革への動機はどこかに消えて無くなってしまいます。
「自分が間違っているかもしれない。でもあなたが間違っているかもしれない。このように批判的に検討しあえば、より良い真理に到達できる。」と、イギリスの哲学者、カール・ポパーは可謬主義を説いています。経営者はとかくイエスマンばかりで身をかためたがります。でもそれでは企業の成長はありえません。意見を述べてくれる、批判してくれるブレーンをどれだけ持つことができているか。これができる経営者の資質のひとつではないかと自分は思います。


Posted by NAGATAYA COO at 09:03│Comments(10)
│社長の独り言
この記事へのコメント
判断指標、参考になります。
色んな場面で役立てます。
紙に書いておこう。
色んな場面で役立てます。
紙に書いておこう。
Posted by 華玉山byモバイル at 2008年06月02日 10:53
とても参考になります。
私もつい最近、ダニエル・ゴールドマン博士の心理的硬化症の資料をいただきました。
出来ない人間とやってみよう!人間に分かれるものなんですけど。
こちらもとても参考になりましたよ。
私もつい最近、ダニエル・ゴールドマン博士の心理的硬化症の資料をいただきました。
出来ない人間とやってみよう!人間に分かれるものなんですけど。
こちらもとても参考になりましたよ。
Posted by 佐小の女将 at 2008年06月02日 13:46
健全になるためには、いろんなハードルをクリアしないと
いけないですね(^^)病める組織の項目を見たら反省する
ばかりです。これからも、勉強してまいりますので、時々
ご教授願います(^^;)
いけないですね(^^)病める組織の項目を見たら反省する
ばかりです。これからも、勉強してまいりますので、時々
ご教授願います(^^;)
Posted by 上豊田の侍 at 2008年06月02日 14:47
わたしは経営者ではないですが、
社会生活においてもいろんな場面で役立ちますね。
とても勉強になります。
サイト紹介の件では、
事後報告になってしまいましたが、快く受け入れて下さり
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
社会生活においてもいろんな場面で役立ちますね。
とても勉強になります。
サイト紹介の件では、
事後報告になってしまいましたが、快く受け入れて下さり
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
Posted by 愛美 at 2008年06月02日 16:05
私は子育て真っ最中の主婦ですが、
いつも自問自答の繰り返しをしながら、子育てをしています。(旦那に相談もしますよ)
自分は間違っているかもしれないという発想~自分中心ではなくて
全体に目を向けた発想ですね。
組織についての記事でしたが、参考になりました。
ありがとうございます♪
いつも自問自答の繰り返しをしながら、子育てをしています。(旦那に相談もしますよ)
自分は間違っているかもしれないという発想~自分中心ではなくて
全体に目を向けた発想ですね。
組織についての記事でしたが、参考になりました。
ありがとうございます♪
Posted by そらちゅけ at 2008年06月02日 16:17
華玉山さま
参考にしていただきありがとうございます。
佐小の女将さま
ダニエル・ゴールドマンといえば心理学者ですよね。心理学は自分も好きです。昔は色んな書籍を読みました。が、あまり活用されてません!(笑)
上豊田の侍さま
体質を改善するって結構難しいんですよね。自分も身体がとてもかたいので。。。お侍さまに改善して(シゴイテ)もらわなくちゃ!
愛美さま
コメントありがとうございます。愛美さまのブログはいつもとても参考になり、更新を楽しみにしているんですよ!これからもどうぞよろしくお願いいたします。
そらちゅけさま
コメントありがとうございます。経営者以外の方からこのようにコメントいただけるなんて思っていませんでしたので、とても嬉しく思います。
参考にしていただきありがとうございます。
佐小の女将さま
ダニエル・ゴールドマンといえば心理学者ですよね。心理学は自分も好きです。昔は色んな書籍を読みました。が、あまり活用されてません!(笑)
上豊田の侍さま
体質を改善するって結構難しいんですよね。自分も身体がとてもかたいので。。。お侍さまに改善して(シゴイテ)もらわなくちゃ!
愛美さま
コメントありがとうございます。愛美さまのブログはいつもとても参考になり、更新を楽しみにしているんですよ!これからもどうぞよろしくお願いいたします。
そらちゅけさま
コメントありがとうございます。経営者以外の方からこのようにコメントいただけるなんて思っていませんでしたので、とても嬉しく思います。
Posted by 永田や COO
at 2008年06月03日 08:42

耳(目?)が痛ぁ~い!!指標でした・・・(ノ_-。)
「自分が正しい」ばかりでは、多くの人が関わる組織は成り立たないと思います
まして、お客様が関わるコトです!!
指標の「病める組織」に、ほとんど当てはまる我が社!!
早く気付いてほしいです!!
こんな下っ端の私が気付くぐらいですから・・・(´Д`|||) トホホッ
「自分が正しい」ばかりでは、多くの人が関わる組織は成り立たないと思います
まして、お客様が関わるコトです!!
指標の「病める組織」に、ほとんど当てはまる我が社!!
早く気付いてほしいです!!
こんな下っ端の私が気付くぐらいですから・・・(´Д`|||) トホホッ
Posted by 楓 at 2008年06月03日 22:04
楓さま
経営者は改善しようと努力しているはずですよ。それでもなかなか改善できないものなんです。楓さまの立場は存じ上げませんが、楓さまのように気付いている社員さんがひとりでもみえるのなら、まだ救いは十分あります。本当に病んでいる組織は関わる全員がそれすら気付くことがないのですから。楓さまが組織のひとつの歯車であるのなら、ひとつの歯車からそれを伝えるすべは必ずあるはず。頑張ってください!
経営者は改善しようと努力しているはずですよ。それでもなかなか改善できないものなんです。楓さまの立場は存じ上げませんが、楓さまのように気付いている社員さんがひとりでもみえるのなら、まだ救いは十分あります。本当に病んでいる組織は関わる全員がそれすら気付くことがないのですから。楓さまが組織のひとつの歯車であるのなら、ひとつの歯車からそれを伝えるすべは必ずあるはず。頑張ってください!
Posted by 永田や COO
at 2008年06月04日 00:22

非常に耳が痛い内容です・・・。
「結果オーライ」「自己満足」におちいる事無く、『顧客本位』『対話による切磋琢磨』を大事に仕事をして行きたいです!
「結果オーライ」「自己満足」におちいる事無く、『顧客本位』『対話による切磋琢磨』を大事に仕事をして行きたいです!
Posted by 病弱M at 2008年06月04日 23:38
病弱Mさま
「結果オーライ」が必ずしも悪いわけではありません。どうしてそのような結果になったのか、きちんと検証し、自分で納得できればいいのです。そして常に「結果オーライ」になれるようそのすべを身につければいいのです。ようするに「プロセス」を見直す。これが大切です。
「結果オーライ」が必ずしも悪いわけではありません。どうしてそのような結果になったのか、きちんと検証し、自分で納得できればいいのです。そして常に「結果オーライ」になれるようそのすべを身につければいいのです。ようするに「プロセス」を見直す。これが大切です。
Posted by 永田や COO
at 2008年06月05日 08:34
